環境省から公表されている「殺処分された犬の飼い主の持ち込み理由」です。本当に身勝手なものばかり。11例を紹介します。

今、保健所が引き取らなくなったので、すて犬も大発生しています。「すて犬の理由もほぼ同じ」です。

飼い犬、飼い猫は見放されたらひとりでは生きていけません。そのような行為は「殺す」ことと一緒です。一生涯飼う自覚と責任の重みを感じ取ってください。

飼い主の抱えている身勝手な理由は解決できるものばかりです。ぜひ、読んで頂き、役立てて頂ければと思います。

長くなるので(1)と(2)にページを分けます。

ページ(1)目次
1)近所から苦情がきた
2)思っていたよりも大きくなった
3)もともと飼っていたペットと相性が合わなかった
4)増えすぎてしまった
★多頭飼育する人が知るべきこと
5)子供にアレルギーがでた

飼い主の身勝手理由は解決できる

飼い主への解決策 その理由、解決できます!

ですから、犬たちをすぐに見放すのではなく、今一度飼い主として、解決策を参考にして対処してみてください!

1)近所から苦情がきた

近所から苦情がきた

1) 近所から苦情がきた:

鳴き声ですね。犬を叱っても解決しません。犬は良かれと思ってやっているのですから。犬が吠えるには理由があります。その理由を飼い主は知らなければなりません。

飼い主の犬の行動への理解(どうしてそうするのか)と、飼い主の犬へのしつけ(お手やお座りの芸ではありません)で、解決します。犬とすれば、飼い主がきちっとしつけをしてくれた方が、飼い主に全幅の信頼を置いて(自分のリーダーとみなして)、心が安心して(リーダーがいつも側にいてくれるから)幸せに暮らせるのです。

★解決策はこれ;
犬のしつけの専門家のいるしつけ教室やDVDや本でしつけを必ず子犬時から、そして基礎から行う。但し、問題行動が激しく、長く続いている場合は、専門家に先に相談する。素人の手には負えないし、人間や犬の怪我などを避ける意味があります。ある程度の大きさの犬は人間を殺すほどの破壊力があります。

しつけ教室やドッグスクールに通うと友達もでき、いろいろな話ができて、解決が早くなります。一人であるいは家族内だけで悩んでないで、相談することを大至急考えてください。

動物愛護先進国の西洋では「犬はしつけてはじめて犬になる」という格言があります。犬には犬の習性があります。それをよく理解することが必要で、人間と生活するルールを子犬の時から教える必要があります。犬は生きています。ぬいぐるみではありません。子犬はやがて成犬になります。しつけのされない人間の子供を想像してください。まともな大人になりませんよね。それと全く同じです。

2)思っていたよりも大きくなった

思っていたよりも大きくなった2) 思っていたよりも大きくなった:

犬はぬいぐるみではないので、体も大きくなることでしょう。体が大きくなって扱いづらくなったということですね。

体が大きくなってもしつけがきちんとされていれば、ちっとも扱いづらくはありません。犬の自由にさせているから、だんだんと人間側が大変だとなってしまうのです。成犬になっても遅いということはなく、ちゃんとしつけはできます。しつけをすれば、人間が負担に思うこともなくなり、お互いが楽しく過ごせるようになります。

★解決策はこれ;
しつけの専門家のいるドッグスクール、しつけ教室に通うのがベストな方法です。体が大きいと力も強いです。素人考えで、痛みや苦痛の伴うしつけなどを試み、失敗した場合は、逆にますますエスカレートさせてしまう危険性があります。体が大きいとか、力が強い場合は、それを正しく制御する方法を直接専門家に学ぶのがよいでしょう。

しつけの方法はいろいろあります。ネットに出回っている痛みや苦痛でコントロールするものは絶対に使用しないでください。なぜなら、犬の行動学の最新情報によると、痛みや苦痛でのコントロールは長続きしないことがわかっています。●●チャンピオン2回優勝という古い内容のものにも十分に気をつけてください。方法論はどんどん良いものへと進化しています。

しつけ、トレーニングに痛み・苦痛を伴う専門家やスクールならやめるのが正しい選択です。

3)もともと飼っていたペットと相性があわなかった

もともと飼っていたペットと相性があわなかった3) もともと飼っていたペットと相性があわなかった;

画像は、猫になっていますが、犬の場合について記載します。犬は「群で暮らす本能」があります。集団生活は好きです。但しこの時、信頼できる強いリーダーがいて、ちゃんとしきってくれたら、新入りでも集団の中でうまくやっていけますし、先住犬もリーダーに従います。この強いリーダーとは、まさしく飼い主になります。飼い主が犬たちをきちんとしつけをする、その姿が強いリーダーと認識されるのです。

★解決策;
強いリーダーと信頼してもらえるように、行動してみてください。もし、しつけがなっていないのであれば、多頭飼いであってもしつけは可能です。犬の集団生活、多頭飼いをうまくコントロールするにはどうすれば良いか、解らない場合は、しつけの専門家やしつけ教室に相談してみてください。

言うことを聞かせようと暴力をふるったり、苦痛を伴う道具を使うことは絶対にやってはいけません。

4)増えすぎてしまった

増えすぎてしまった4) 増えすぎてしまった;

飼い主が避妊、去勢をしないことによる結末です。増えすぎによる、生活スペース、ご飯代、医療費などの負担が重荷になってきたのでしょう。多頭飼育崩壊の典型的なもの。

適切な生活環境でない場合、水や食餌を与えなかった場合は、飼育放棄、虐待とみなされ動物愛護法違反になり、罰金100万円です。恐らく、予防接種もままならないのではないでしょうか?予防接種をしない場合は、狂犬病予防法違反で、20万円以下の罰金に処せられます。

犬や猫は繁殖力が強い動物です。避妊、去勢をしなかったらどんどん増えてしまいます。終生にわたり全頭の世話をきちんとするのであれば良いですが、それが確実にできない場合は、避妊、去勢をするべきです。

★解決策;
1)生活スペースに関しては、家具など場所をとっているものを捨ててください。捨ててスペースの確保をしてください。
2)ご飯代ですが、ホームセンターのセールなどを活用して調達してください。
3)避妊去勢の手術に関して、改正動物愛護法(H24.09成立、H25.09.01施行)のもと、各地方自治には、「動物愛護推進委員」が配置されています。飼い主の求めに応じて、繁殖制限対策に関する情報提供・指導を行います。地方自治体に電話をして、紹介してもらい、解決策を相談してください。
電話はこちらから。地方自治体の動物愛護管理行政担当組織一覧
4)もし、どうしても終生飼育が不可能となった場合は、里親を探しましょう。絶対にすててはいけません。改正動物愛護法(H24.09成立、H25.09.01施行)のもと、各地方自治には、「動物愛護推進委員」が配置されています。飼い主からの求めに応じて、犬、ねこの譲渡に対する支援や情報提供を行います。地方自治体に電話をして、紹介してもらい、解決策を相談してください。
電話はこちらから。地方自治体の動物愛護管理行政担当組織一覧

★多頭飼育する人が知るべきこと

★多頭飼育する人が知るべきこと

◆知っておきたい繁殖に関する怖い話1 = 犬ブルセラ病;
日本全国の犬の数%は犬ブルセラ病のキャリアだという報告があります。(2010年、日獣会誌63より)犬ブルセラ病は、人間に感染する感染症に指定されています。ブルセラ病は子犬に遺伝します。メスが発症していれば、お産時に人間にも感染します。何があっても終生面倒をみる覚悟があるのならば、問題ありませんが、そうでない場合は、安易に子犬を増やすべきではありません。今現在、犬用人用ワクチンはありませんし犬たちの根治の治療法はありません。

◆知っておきたい繁殖に関する怖い話2 = 劣勢遺伝;
もう一つ、遺伝の問題があります。隔世で、劣勢遺伝子が表に現れます。その時、どのような障害の子犬が産まれても終生世話をする覚悟がありますか?できないのあれば、安易に子犬を増やすべきではありません。

人間の無知、愚かなさが犬の悲劇を生みます。よく覚えておきましょう。

5)子どもにアレルギーがでた

子どもにアレルギーが出た5) 子どもにアレルギーがでた;

犬アレルギーと診断されたのですね?勝手な思い込み、勘違いではないですね?
犬アレルギーの原因は、犬の体毛やフケ、唾液などが原因で起こる場合と、犬のフケをえさとして繁殖するヒョウダニが原因の場合とふたつあります。実はヒョウダニが原因で犬アレルギーの症状が出る人が多いのです。そして、子供の場合は大人になるにつれて免疫力が強くなるので、アレルギーは治ります。

★解決策;
とにかく、家の掃除をこまめにする!犬の体毛やフケ、ヒョウダニなど、掃除機で徹底的に排除。窓を開け、換気もこまめに行う。犬も皮膚を傷めないように犬用シャンプーで洗う。強力な空気清浄機も有効です。

家の中を徹底的に掃除してください。又、カーペット類はダニの温床です。掃除機では取りきれません。コルクを敷くとか、洗濯可能なラグなどに変えてこまめに洗濯してください。床に敷いてあるものは洗えるものに変えてこまめに洗う。

これで一旦、様子をみてください。大人の場合も子供の場合も沈静化に向かいます。

ペットを飼う覚悟と責任

平成25年に殺処分をされた犬たちが、28,570頭、そのうち、5,542頭が飼い主の持ち込み、23,028頭がすて犬と迷子犬です。

飼い犬や飼い猫には命があります。飼い主の身勝手な理由で命を絶たれることは絶対に許されません。ペットを飼う時は覚悟と責任が伴うことを肝に命じて欲しいです。

環境省動画チャンネルがあります。じっくりみてください。

「「ペットを飼う覚悟と責任」~ペットの命はあなたにゆだねられています(9:36)」

 

続きのページ(2)はこちらから。
「飼い主の身勝手理由」を解決させるヒント集・命を預かる責任がある(2)

更新:平成29年4月8日 この記事は加筆修正したものです。
作成:平成27年6月20日

 

★「保健所持ち込み」や「すて犬」や「すて猫」の理由は、解決できます!困っている時はこのページをぜひ参考にしてください。シェア、拡散のご協力お願いします!