インターペット2016のビジネスフォーラム①と②を聞いてきました。

①のお題は「人の健康作りはペットとの暮らしから」10:30-12:30

私の全体的な感想を先に書きます。

去年のインターペット2015には、存在も知らずに行きませんでしたが、去年7月のビジネスフォーラムの記事を読み、ペット業界をけん引する人たちの酷さにびっくりして、来年は絶対に参加すると心に決めていました。

感想その1
こんな事言っては大変失礼ですが、「変な顔」してました。人間、50代、60代、70代になると生きてきたものが顔に現れます。拝顔させてもらいましたがそれが第一印象でした。「変な顔だなぁ」って。(イオンペットの小玉社長はのぞく)

感想その2
ペット業界ってシンポジウムを開いて、業界に向けてさも立派そうに話していますが、「ラッパ吹き」に感じました。理想論というか希望論というか、そればっかりで「行動がないな、ずっとこうだろうな」と感じました。

感想その3
一見、ペット業界は団結しているように見えましたが、なんかバラバラ。自分の考え主張ばかり言って、実は横の連帯ができていないのではないかと感じました。その証拠に行動が何ひとつない。ペット業界の未来は明るくないかな。連携連携と連呼してましたけどね。

この3つが私の率直な感想です。

 

パネラーの発言をお題毎に書きます。パネラーは以下の人たち。

村中志朗 :東京都獣医師会会長
宗像守  :日本ヘルスケア協会/日本チェーンドラッグストア協会 事務総長
片岡春樹 :ジャベル(株)社長
加藤芳幸 :日本規格協会 参与 ヘルスケアサービスプロジェクト担当

(進行)越村義男 :人とペットの幸せ創造協会会長

①「人の健康作りはペットとの暮らしから」

司会進行の越村氏)ペット業界の現状説明とペットの健康への効用説明あり。2015年10月付ペットフード協会調べ。犬の飼育頭数約992万頭。猫987万頭。飼育阻害要因は若い人と高齢者では少し違って、若い人は集合住宅だから、世話できないから、お金がかかるから、高齢者は最期まで世話できない、死んだらかわいそうだから、別れがつらい、集合住宅だから。ドイツはペット飼育により医療費の抑制が7,500億円。(但し2008年の古いデータ)これらを踏まえ、パネラー達がコメントをした。

このデータを詳しく知りたい人は参照してください。
平成27年 全国犬猫飼育実態調査 http://www.petfood.or.jp/data/chart2015/index.html
サマリーはこちら。主要指標のまとめ http://www.petfood.or.jp/data/chart2015/01.html

◆自己紹介、実践しているストレス解消法とコメント

片岡氏)
ストレス解消に特別何もしていない。したいようにしている。それがストレス解消。
70代のペット飼育率が低い。60代、70代の飼育率を引き上げる必要がある。それには社会インフラ整備が必要で業界で考えるべき。例えばペット飼育可マンション。価格は通常の30%割高でも完売している。4棟あると聞いている。犬が2頭いて玄関まで迎えに来てくれて、癒される。お世話は家族、自分はしない。遊ぶだけ。

加藤氏)
不健康寿命はふたつから考えられる。ひとつは生活習慣病、ふたつはロコモ(体の運動器の障害で寝たきりになる可能性が高い)。それを防ぐには、運動、食事、社会参加。運動については、自分自らはやらない。犬との散歩で歩く。歩く時にケアを考えながら歩けば認知症予防になる。

宗像氏)
(この人はペット業界ではない。ドラッグストア業界の人。高齢化社会で生き残るために12のプロジェクトを立ち上げ、その中に「ペットと暮らす生活普及推進プロジェクト」があるので、ここに登壇した。)
犬の飼育頭数減は、業界の崩壊を招く。発展させるためには、2タイプを切り分けて考えインフラ整備が必要。1)犬とエンジョイするタイプ 2)犬をサプリメント的に距離を置くタイプ 2)の捉え方が抜け落ちているから犬が減る。2)に商機がある。

村中氏)
ストレス解消は特別何もしていない。飼育率を犬の年齢でみると、犬の場合は1歳未満が3.7%、猫の場合は7.2%。1歳未満の幼齢が7%以上いないとパイが減る。ストレス研究が専門。ストレス解消で健康寿命が延びる。自分の動物病院のお客さんのおばあさんは元気。ペットの飼育が健康に良い。

◆阻害要因へのコメント

加藤氏)
人間向けのサービスである特養、訪問介護などを犬向けサービスとして適用してはどうか。高齢者にその情報をどのように伝えるかの整備が必要。

宗像氏)
阻害要因に対しては3つが考えられる。1、制度、法律、業界慣行支援が必要。各自治体で単発での対処がまずい。 2、業界連携支援。どこで知ることができるのか、全体像がない。 3、消費者教育支援。適切な判断情報を与える。この3つを解決するためのハブステーションを展開する。

片岡氏)
自分の会社で行って2年になるが、ペットを飼っている社員にペット手当を支給。ペット業界の会社でペット飼育者の数字を洗い出してみる。ペット養護施設を作り、紹介し安心して飼ってもらう。利益が上がらないだろうから、寄付募る。その際免除があると良い。ふるさと納税があるので、国が無理なら地方でやってもらう。

進行役の越村氏)
自分が勤めていた時、ペットが亡くなったら、忌引き、香典が出た。

村中氏)
若年者、高齢者の世話ができないという阻害要因対策として、若年者にはお金がかかるけどペットホテルサービスで対応。高齢者に対して地域包括ケアの構想の中に犬を介在させる。重い病気になる前に犬を飼い予防する。今介護の必要な犬が非常に多い。介護をして人間が疲れ、燃え尽き症候群になり次の犬を飼わない。そのようにならないように多頭飼いをすること。ペットロスが防げる。

進行役の越村氏)
犬を2匹、多頭飼いすれば、ペットホテルに預けた時に犬たちが安心してストレスがかからない。

◆提言

宗像氏)
新しいカテゴリーとして距離をおく飼育。日本に18,500店舗あるドラッグストアがハブステーションとなり、ペットの相談をなんでも受け、それを解決するよう繋げる。寄付金免除の件は丸川環境省大臣に伝える。(ドラッグストアの売り上げが8兆円、これを10兆円にしたい考え。このハブステーションも商機のひとつととらえているようだ。)

加藤氏)
業界の人達に逆に言いたい。人の健康作りをペットに頼る時の阻害要因を解決するための業界同士の連携で創出してほしい。

村中氏)
人と動物の活動をしているのに、ビジネスだという輩がいる。獣医師の中でもバラバラな考えで、急いでインフラを整備したい。麻生太郎と膝を突き合わせえてやる。

片岡氏)
このようなシンポジウムを開くことはよいことだが、遅い。数年前から飼育頭数が減っているからどうにかしなければと言い続けてきた。業務を越えた連携が必要。ペットシッター、ペットウォーカーの育成。廃校になった小学校などを犬の養護施設に地域の人たちとできないか。ペットのしつけをする飼い主教育。これらが業界の生き残り。

①の終了です。

管理人の私見

これらの人々の言っていることは、去年から変わりありません。そして、この1年弱の間に何か行動を起こしたかというと何もないです。私は何か新しい話題でもでるかと期待していましたが、がっくりしました。口で言っているばっかりで。それも「こじつけ」の部類に入るものばかり。

このパネラーたちは自宅で実際に犬を飼っています。しかしながら、お世話をするのは家族で、この人達ではないそうです。そう言ってました。

犬の世話って簡単じゃないですよ。予防接種や鑑札の義務遵守、散歩、シャンプー、ブラッシング、爪切り、耳掃除、目やに掃除、マッサージ、体のこまめな健康チェック、動物病院でのワクチンなどなど。そして一番大事なのは「コミュニケーション」で一緒に遊ぶ、ほめる、たしなめるなど。犬には感情や犬種による習性があります。それをよく理解してコミュニケーションを取ることが一番大事だし、時間をかけて行うべきものです。

そして忘れてはいけないのは、しつけ、人間社会で一緒に生きていくためのルールを教えるということです。共生をするために非常に大事です。ヨーロッパでは「しつけをして犬になる」という格言がある程で、イギリスでは飼い始めるとほとんどの飼い主はドッグスクールに行きます。それが普通になっています。日本とは全然違う。犬を飼うという基本が全然違っていますね。

パネラーたちは、「高齢者に犬の飼育は健康寿命を延ばすのに最適」って言っているけれど、自分たちは犬の世話を一切していなくて、その大変さや大切さをひとことも言いません。そりゃ言えないよね。やってないんだもん。これは強烈に片手落ち。

「癒しを得ることで健康になる」と人間側が得ることばっかり言う。犬に与えることは一切言わない。それではだめですよ。

これが今のペット業界のリーダー達の弁です。こうだから、無責任飼い主が増え、遺棄が増え、保健所持ち込みが出るんですよ。ペット業界は、命で商売させてもらっているのだから、犬から与えてもらう、そして与えるをきちんと自ら伝えて商売するのが道理じゃないかな。

こんな片手落ちなことを言ったり、やったりしているから、いつまでたっても、信用されないんですよ。

麻生太郎でも、丸川でもなんでもいいから、とにかく消費者に信用されることをしなさいと言いたいです。

更新:平成28年4月10日
作成:平成28年4月1日