殺処分される犬たちの気持ちを書きます。平成27年5月に書いたものを加筆修正したものです。平成29年7月30日殺処分された犬の数を修正しました。

殺処分の法律

殺処分がどうしてあるかというと、「狂犬病予防法(厚生労働省管轄/地方自治体の保健所担当)」という法律があるからです。

この法律には、街なかをうろうろしている犬を捕まえて抑留し、飼い主に帰らない場合は「処分せよ」と書いてあるのです。但し「殺」とはひとことも書いてありませんが、人間は犬たちを「殺処分」しています。

動物愛護法(環境省管轄/地方自治体の保健所担当)という法律もあります。平成24年9月に改正されました。

平成24年9月の改正前は、「国民から引き取りを依頼されたら、引き取らねばならない」となっていたのです。なので、商売をしているペットショップやブリーダーなどの業者が不用になった犬猫を大量に持ち込み殺処分をしてもらっていたのです。殺処分は税金で行われます。「なんで、業者の不用犬猫を税金を使って処分せねばならぬのか」と大問題になり、改正動愛法では、「引き取り拒否できる」ことになったのです。

今現在、ほとんどの保健所では、業者からはもちろん、個人の飼い主からも「引き取らない」体制になっています。個人の場合、どうしても引き取らねばならない理由の場合は引き取っています。それと同時に、改定動愛法では、できる限り犬たちに「譲渡」という命を助ける方向で対応するようにも規定されています。今はこのような形で運用されています。

しかし、譲渡されない犬たちがいます。譲渡されない犬たちは、殺処分されています。

どのような犬たちが殺処分されているかというと、

譲渡されない不幸な犬たち 譲渡の成立しにくい「老犬」
譲渡されない不幸な犬たち 重い問題行動のある犬
譲渡されない不幸な犬たち 人を咬んだなど事故のあった犬
譲渡されない不幸な犬たち しつけの入りにくい野犬
譲渡されない不幸な犬たち 施設が満杯で溢れてしまうための場所開けの為

どの理由も犬のせいではありません。全て人間のせいです。

殺処分される犬たち 老犬だからといって、なぜ殺されねばならないのか。
殺処分される犬たち 問題行動は、ペットショップや飼い主の扱いが間違っていたから発生したことで、子犬の時は問題行動など起こしていない。
殺処分される犬たち 人を咬むのは、犬が恐怖から自分を守るため、恐怖を与え追い詰めたのは人間。
殺処分される犬たち 日本では野生の犬は存在していないから、捨てられた犬が野犬化したもので捨てたのは人間。
殺処分される犬たち 施設を満杯にするほど、収容される犬が多いということ。

何ひとつとして、犬が原因の理由はないです。全て人間のせいです。

ここまでご理解いただけたと思います。

殺処分の方法

殺処分は虐殺です。その方法を説明します。

二酸化炭素(炭酸ガス)での窒息死です。

ステンレスの箱の中に犬たちが詰め込まれ、二酸化炭素(炭酸ガス)を注入します。酸素がないので、あっという間に息が苦しくなります。息が苦しくなってもすぐに死ねなくて、手足をバタバタさせ、口を開け空気を求め、もがき苦しみながら、絶命します。

この想像を絶する苦しみは10分も15分も続くのです。安楽死ではありません。殺処分機の名は、「ドリームボックス」。どこがドリームなのかと唖然とします。

このステンレスの箱に入る前、1日、1日と仕切られている場所を移動します。

先に移動して行った犬たちの声は聞こえなくなり、移動させられている犬たちの「恐怖」は想像しただけでも心臓が止まりそうになります。

飼い主に、「体験で4-5日、あなたの犬が過ごした檻で同様に過ごしてみたらどうか」と言いたい。「あなたの犬がどのような恐怖を味わったか体験してみなさい」と言いたい。

殺処分とは、何の罪も犯していない犬たちを、人間のエゴでこの場所に連れてきて、1日1日と想像を絶する恐怖を与え、そして最後は地獄の苦しみを与えて窒息死をさせることです。

私は、一部始終を動画で見ました。あまりのむごさに号泣してしまいました。私が殺される犬だったら、人間を恨んで、恨んで、恨んで、呪い殺すだろうと思いました。

ペットというだけで、人間の勝手で飼養され、人間のエゴで見放され、最期は虐殺といえる殺され方をして、もう言葉にならないです。人間として土下座をして謝りたいです。謝っても謝っても謝りきれないと思いました。

実際、昭和49年から殺処分で死んだ犬は700万頭に及びます。猫の数は入っていません。(厚労省+環境省の統計から) 700万頭にも及ぶ犬がこうやって殺され続けたのです。

昭和32年には狂犬病は日本から撲滅しました。今でも日本発の狂犬病は皆無です。それなのに、ずっと殺され続けました。昭和32年から数えると恐らく3,000万頭(平成29年7月14日参加の集会で得た情報より。修正させて頂きます。)2,000万頭の犬が殺されています。統計はどこにも残っていませんが。残っている数字から推察しました。

もう、やめなければいけません!

もう、犬たちを恐怖と虐殺から救わなければいけません!

地獄の苦しみを味わい窒息死させられた犬たち

【閲覧注意】殺処分の一部始終の動画があります。閲覧注意です。どんなに残虐な行為か。

★東京都議の塩村あやか氏の殺処分の視察の報告ブログ記事があります。殺処分を写真を使って詳細に説明しています。彼女は自分の目で見たことを報告しています。とてもわかりやすく、犬たちの苦しみがダイレクトに伝わります。ぜひ、みてみてください。(平成29年3月25日追記)

「殺処分の現場へ」

罪のない犬猫を炭酸ガスで一度に大量に簡単に殺すなんて、ポーランドのアウシュビッツ収容所でユダヤ人がガス室で大量に殺された方法と同じです。ボタンさえ押せば、簡単にそれも一度に大量に殺せる、人間の所業ではない。全くあれと同じです。

殺処分の原因は飼い主

殺処分の最大の原因は何かというと法律ではありません。「飼い主」です。人間の都合を最優先、エゴ、無知、まともではない人間の「飼い主」のせいです。

保健所に収容される犬は、すて犬か迷子犬、飼い主の直接持ち込みのどれかです。他の理由はありません。

犬たちは自分で人生を切り開けません。声にして伝えることもできません。犬たちの命や生は全て飼い主の気持ち、やり方次第でどうにでもなってしまうのです。

平成25年に殺処分された犬の数は、28,570頭。この数字は飼い主に殺された犬たちの数です。譲渡された犬の数は、16,963頭。この数字は飼い主に放棄された犬の数です。合わせると45,533頭。これは表面に出た数です。

もし、飼い主が山奥に小型犬をすてたとしたら、きっと誰にも知られず絶命していることでしょう。その数は知れず。それをした飼い主の数も知れず。

モラルのない、無知で、人間の都合を優先させる「飼い主」により、飼い犬たちは殺処分という形で虐殺され続けていることを決して忘れてはいけません!

 殺処分される犬たちの気持ち

これから記載する内容は、著者、今西乃子, 浜田一男、愛媛県動物愛護センターの業務の実話を書いた「犬たちをおくる日 この命、灰になるために生まれてきたんじゃない (ノンフィクション知られざる世界)」を参考に書きました。又、炭酸ガスで殺処分される犬の動画も参考にしました。

犬たちをおくる日

日本の47都道府県で圧倒的に多く使われている殺処分の方法;
炭酸ガスで窒息死。

この方法で殺される時の犬の声を代弁します。

固くで頑丈なステンレスの狭い囲いにどんどん追い込まれ、他に何匹もいて、ギューギュー詰め。

何事が起きるんだろう。怖い。不安だよ。オロオロしてしまう。お母さん、とっても怖いよ。

カチンと音が鳴った。急に息が苦しい。空気を吸いたくて、ハアハアと大きく口を開けるんだけれど苦しい。

息がしたいけど、できない!どんどん苦しくなる!立っていられない!

苦しい、手足が勝手にバタバタする。体がブルブル震えだした。

息がしたい!苦しい!お母さん、助けて!ああ、ああ、ああ。

 

絶命するのに、約15分かかります。この時間を苦しみ続けて、苦しみ抜いて、犬たちは絶命します。

一酸化炭素で眠るように死ぬのでは、決してありません。ステンレスの檻に閉じ込められ、今から何が始まるかわからない極度の恐怖の中、苦しみ抜いて死んでいくのです。

あなたが見放した飼い犬たちは、あなたをずっと愛し続けた飼い犬たちは、このような形であなたに殺されました。「お母さん、助けて!」「お父さん、助けて!」と願ったにもかかわらず。

元飼い主へ:
水いっぱいの洗面器に顔をいれてそのままにすれば、息ができなくて苦しいですよね。犬たちの苦しみが理解できますか?

管理人の私見

言葉にならないです。

不用になった飼い犬を公園や野山に捨てています。このような飼い主がたくさんたくさいることに驚愕を覚えます。飼い犬に「命」があるという認識がなく、まるで壊れたおもちゃをすてるように、責任の自覚のない飼い主により日々殺されている犬猫がたくさんいると思うと悔しくて悔しくてしょうがないです。

動物愛護法は5年に一度の見直しで新しい法整備がされます。直近の法改正は、平成24年度でした。5年後、平成29年に次の法改正が行われます。この時に殺処分ゼロになる力をもつ法律になってほしいと切に願っています。

犬の寿命は10-20年。一生涯、面倒をみれる資質があるかどうか、これを見極める部分が強化され、義務化されれば良いと思いますし、飼い主が何かの事情で飼えなくなった時、国としてのフォローをしっかりできる体制の法整備をと思います。

動物は、日本の法律上「物」となっていますが、命があり心があるので、それに相応しい法律であるべきだと強く感じます。

更新:平成29年3月28日(数字修正:平成29年7月30日)
作成:平成27年5月28日

 

★日本のペット事情の裏側にある酷い事実、惨劇の中に生きるしかない犬猫たちの存在を日本の全ての人たちに知ってもらいたいと思っています。シェア、拡散のご協力お願いします!